ノロウイルス

話題 / 毎年流行

一年を通して発生する感染性胃腸炎。とくに秋以降に流行する事が多く、2006年には大流行、また近年の調査では2014年後半から「人が免疫を持たない新たなウイルス」となって感染を広げている事がわかった恐ろしい感染症です。

ノロウイルスとは

ノロウイルスは、高齢者や乳幼児を中心に激しい嘔吐や下痢を引き起こすウイルスで、毎年秋から冬にかけて本格的な流行を繰り返します。感染力が非常に強いのが特徴で、数十個程度あると感染し、腸の中で増殖して症状を引き起こしてしまいます。
増殖スピードも恐ろしく速く、約1日の潜伏期間をすぎてその症状が現れる頃には、嘔吐物の中に約1万~10万個/g、便の中には約10億個/gもの量に増えています。
アルコール等の消毒薬は効きにくく、感染力が非常に強いので、十分な衛生管理が必要なウイルスの1つです

主な症状

潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間

  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
  • 軽度の発熱

これら症状が1~2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。
乳幼児や抵抗力の衰えた高齢者では脱水症状や体力の消耗により重篤化し、時には死に至る事もあります。

感染経路

  • 飛沫感染
  • 空気感染
  • 接触感染
  • 食中毒(食品媒介感染)

流行はほとんどが人から人の感染のようで、ノロウイルスに感染して急性胃腸炎を起こした人を看護したり吐物や糞便の処理をした時に、人の手を介して二次感染する場合が多く、細心の注意と適切な処置が必要となります。
万が一処理が不十分だった場合など、乾燥後に飛沫核が空気中に浮遊する事による空気感染にも十分な注意が必要です。
このウイルスは乾燥にも強く10日以上前にノロウイルスに汚染されたカーペットを通じて感染が起きた事例もあります。また症状がとれて完治したと思われる人からも1週間、時には1カ月も糞便からウイルスが排泄し続けるということもあるそうで、完治した人もしばらくの間は感染させない為の注意が必要となります。
抵抗力の落ちた高齢者が多い施設や病院、それに保育園や幼稚園では集団感染の可能性が高く、施設をあげての対策が重要です。

TOP